【ニュースリリース】「AIを使用した人物評価の懸念」に対する弊社見解について

2022年4月12日(火)付け日本経済新聞にて取り上げられた「プライバシー侵害に懸念 〜米、採用面接での利用に規制〜」について、AIを使用した人物評価に関する弊社の見解についてご案内申し上げます。

弊社の提供する対話型AI面接サービスSHaiNは、以下の根拠により、昨今欧米等で問題視されております「AIを使った採用面接に関する規制等」には、該当しないサービスである判断しております。
● SHaiNは、画像認識AIを使った候補者の感情分析は一切行っておりません。
● SHaiNは、AI技術を使って人間の内心など評価するために「コミュニケーション中に人間では気づかないような情報をもとに解析・推測・評価する」といった処理は一切行っておりません。
● SHaiNは、人間が対面で行う「構造化面接」を、人間の面接と同じように質問し、回答内容を客観的根拠とし評価する手法を再現しているサービスであり、表情等から人間の感情を評価するサービスではありません。

なお、SHaiNがAIを利用している具体的な処理技術は、以下の通りです。
1) 音声認識エンジンによって候補者の回答内容をテキスト化する
2) 候補者の回答テキストの情報量を多角的に計測し、情報が不足していると判断すれば深掘り質問を行う。
 

■ SHaiNが利用するAIによるプライバシーの侵害について
面接とは、候補者に様々な質問を投げかけ、その回答内容からその人となりを理解しようとする行為であり、候補者が、自身の過去の行動、すなわち候補者のプライバシーを明らかにしなければ成立しない行為となります。
言い換えますと、面接において候補者は、自身の資質や価値観などの人物像を相手に理解してもらう目的で、プライバシー情報を提供しているということになります。
この面接行程は、人間が行う対面面接においても、AIを使用した面接にておいても同じ工程となります。
よって、SHaiNで利用しているAIが人間の面接と同様の面接を行ったとしても、対人面接と同様に事前に個人情報の利用目的について、候補者にご理解・ご承諾をいただいていればプライバシーの侵害には当たらない、と考えております。

■ SHaiNの導入に際して
これまで、SHaiNを導入いただくほぼすべての企業様においては、自社従業員などの協力を得てトライアルを実施いただき、実際の面接のクオリティ、評価精度、サービス自体の適合性など、様々な視点をもって検証を実施いただいております。
また実際に導入企業様が、候補者の方へSHaiNの受検をご案内いただく際には、受検者様が上述の内容を事前に十分理解した上で受検いただけるよう、受検案内や説明会等での理解促進をサポートしております。

■ 法律や規制、ガイドライン等への対応について
上述の内容は、日本国内や国際機関などの各種法令や規制・ガイドラインを遵守した上で実施しているものであり、今後それらが改訂されるなどの場合は、当然ながらそれを遵守するために運用や仕様を修正および対応して参ります。


<参考>
2022年01月22日:【お知らせ】AI の利活用における基本理念
2021年04月05日:【ニュースリリース】AI面接サービスSHaiNの通信環境に関して
2019年11月29日:【ニュースリリース】「AIによる採用面接」に関する弊社サービスについて